ELISAの不確かさ

林 譲

1.はじめに

1993年,ISO他は「計測における不確かさの表現のガイド(GUM)」を発行した[1].不確かさは,「測定の結果に付随した,合理的に測定量に結びつけられ得る値のばらつきを特徴づけるパラメータ」と定義されており,標準偏差あるいは標準偏差に定数をかけた値として表される.

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2.ELISA分析における不確かさ

ELISA分析は,感度,特異性などに優れ,操作が簡便であるため,環境汚染物モニタリング,疾病スクリーニング等に有用な方法であり,広く使用されている.ELISA分析においても,他の定量分析法と同様に,分析値の信頼性評価のため,分析法をバリデートし,真度・精度などを求めることが国際的に求められている.

LinkIcon2.1 くり返し分析による不確かさ推定の問題点
LinkIcon2.2 非競合ELISA法の問題点 [ch0]
LinkIcon2.3 競合ELISA法の不確かさ
LinkIcon2.4 測定値(吸光度)の不確かさと定量値(濃度)の不確かさ

3.ELISA分析における検出限界・定量限界 

検出限界の国際的な定義は,検量線が直線である場合(非競合ELISA法)に限られていた.現在では、ISO 11843 Part 5により,非線形な検量線(競合ELISA法)の場合にも検出限界の定義が拡張された。

LinkIcon3.1 検出限界の一般的定義と解釈
LinkIcon3.2 ELISAにおける検出限界の問題点と提案
LinkIcon3.3 検出限界と定量限界の求め方
LinkIcon3.4 検出限界を求めるための条件
LinkIcon3.5 B/B0曲線の片対数プロットの傾きから検出限界を求める方法

4.参考文献

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5.付録:数式の導出

この講義では,ELISA 法の不確かさ(標準偏差,SD)を誤差の原因の関数として記述する方法を示す.つまり,不確かさの式(Anal.Chem., 76 (2004) 1295)の誘導を解説する.必要な数学的知識は,平均と分散の式と意味だけである.ELISA の誤差の原因を,測定手順全体を考察して,同定する.

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